9割が「不公平」と答えた給与逆転現象|自分の市場相場を確かめておくことの重要性

9割が「不公平」と答えた給与逆転現象|自分の市場相場を確かめておくことの重要性

その他2026年5月18日13分で読めます
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新卒の給料、自分の給料より高くなってしまった人、いませんか?🤔

最近、初任給の引き上げニュースをよく見ますよね。
大手では月給30万円台、40万円台という金額も珍しくなくなってきました。

「新卒の給料が上がる」というニュースを聞いて、なんとなくモヤッとした経験ありませんか?
「いやいや、それ自分の今の給料より高いんだけど…」って。

実はこの感覚、データではっきりしています。
9割の社会人が、新卒との給与逆転に「不公平」を感じているんです。

ただ、このモヤモヤって、ただの感情論で終わらせるのはもったいないんですよね。
実は自分のキャリアを考え直す、けっこう貴重なサインだったりします。

この記事では、給与逆転のリアルな数字をデータで見つつ、本当に確かめるべきは何なのか、その方法までを整理していきます💡

9割が「不公平」と感じる、給与逆転のリアル📊

まずは数字から見ていきましょう。

Job総研(パーソルキャリア運営)が2026年4月に公開した「2026年 新卒の給与に関する意識調査」によると、新卒のほうが自分より給与が高い場合に「不公平を感じる」と答えた社会人は87.5%。
約9割が納得していないんです。

📊 調査でわかった主な数字

  • 新卒との給与逆転に「不公平を感じる」:87.5%

  • 新卒のほうが高給だと「やる気に影響する」:82.7%

  • そのことで「転職を考える可能性がある」:7割以上

  • 新卒の給与引き上げに「賛成」:73.5%(ただし勤続8〜15年は49%まで下がる)

  • 「条件次第で納得できる」:25.8%、納得条件の1位は「自分達の給与も上がる」(63.9%)

一方で面白いのは、「新卒の給与引き上げに賛成」が73.5%、「必要だと思う」が78.2%と、方向性自体は多くの人が肯定していること。

それなのに、いざ自分の給与より新卒が高くなると、9割が不公平を感じる。
「必要なのは分かってる。でも自分が損をするのは納得できない」というのが、多くの既存社員の本音なんですよね。

このモヤッとした感情、無視するのも、感情に振り回されて衝動的に動くのも、両方もったいない。
せっかくならこの感情を、自分のキャリアを見直すきっかけとして使いたいところです🔍

中堅層ほどモヤモヤする理由😅

Job総研の調査で特に目立ったのが、勤続年数によって反応が大きく違うこと。

新卒の給与引き上げに「賛成」と答えた割合を勤続年数別に見ると、勤続16年以上では84.9%が賛成。
一方、勤続8〜15年では49%にとどまっています。

つまり、組織の中核を担うはずの中堅層が、最も慎重な姿勢なんですよね。

なぜ中堅層がモヤモヤするのか。理由は調査の自由記述コメントに、ほぼそのまま出ています。

📌 経験年数の差がある
📌 自分達の給与は上がらない
📌 会社への貢献度が違う
📌 新卒に仕事を教える分の負担まで増える

実際の不満コメントを見ると、こんな声が並んでいます。

「人材確保として必要だが、給与逆転は既存社員の士気が下がる。既存社員のことも大事にしてほしい」
「物価高や若い人の確保で新卒の給与を上げるのはいいが、物価高で困っているのは私たちも皆同じ」
「既存社員の方が業務的な負担も重いし、新卒に仕事を教える分の負担も増えるので納得できない」

中堅層って、組織の中で一番動いてる層なんですよね
マネジメントもやる、現場も回す、後輩も育てる、トラブル対応もする。
それで自分の給与は据え置きで、入ってきたばかりの新卒のほうが高い。
これは構造的にモヤモヤするのが自然です。

採用エージェントの視点で見ると、このモヤモヤを抱えた中堅層が、ここ最近の転職市場で動き始めているのを肌で感じます。
給与逆転は、転職の意思決定を後押しする現実的なトリガーになってきているんです。

本当の問題は「新卒の給与」じゃない💡

ここで一度、視点を変えてみたいんです。

「新卒の給与が上がること自体」って、本当に問題なんでしょうか?

実はこれ、人材確保のために多くの企業がやっていることで、業界全体の大きな流れです。
帝国データバンクの2026年2月の調査では、67.5%の企業が2026年4月入社の新卒社員の初任給を引き上げ、平均引き上げ額は9,462円。
25万〜30万円台の初任給を出す企業も17.8%と、前年から6.4ポイント増えています。

つまり、新卒の給与上昇は止まらない流れ。
新卒個人にも企業にも、悪意があるわけじゃないんです。

問題は、新卒の給与を上げる時に
「既存社員も一緒に賃上げするか」
「初任給だけ上げて済ませるか」
で、会社が二極化していること。

📌 一緒に賃上げする会社:
初任給と同時に全社員の給与水準を引き上げる

📌 初任給だけ上げる会社:
新卒の給与だけ調整し、既存社員は据え置き

前者なら、既存社員の給与も連動して上がるので、逆転問題は緩和されます。
後者だと、逆転がそのまま放置され、既存社員のモチベーションが落ちて、結果的に中堅層が抜けていく。

つまり、新卒との給与逆転が起きている時に本当に問われているのは「自社が、既存社員の市場価値もちゃんと再評価して給与に反映しているか」なんです。

新卒の初任給だけ上げて、既存社員の給与を据え置いている会社は、社員一人ひとりの市場価値に対する感度が鈍い可能性が高い。
逆転に気づいたら、新卒に怒るんじゃなくて、自社の処遇方針をチェックする目線で見てほしいんですよね👀

春闘5%超の時代、自分の給与は市場相場についていけてる?📈

もう一歩引いて、市場全体の動きを見てみます。

2025年の春闘では、連合の最終集計で平均賃上げ率が5.25%と、過去30年で最高水準を記録しました。
2026年春闘も5%超の水準で着地し、賃上げの流れは継続しています。

そして転職市場でも、年収相場は明らかに上昇しています。

マイナビキャリアリサーチLabが公表している「正社員の平均初年度年収推移レポート」によると、マイナビ転職に掲載された求人の全業種の平均初年度年収は、2026年3月時点で511.0万円。
前年同月から22.7万円増えています。

つまり今、市場全体ではこんな動きが起きています。

✅ 春闘の平均賃上げ率:5%超(過去30年で最高水準)
✅ 転職市場の平均年収レンジ:前年比+22.7万円
✅ 新卒初任給:平均約9,500円増

ここで自分に問いかけてみてください。

「自分の給与、この1年でどれくらい上がりましたか?」

5%以上上がった人は、市場の流れにきちんと乗れています。
1〜2%程度の昇給で済んだ人は、知らないうちに市場相場から取り残されている可能性が高い。

特に同じ会社に5年以上いる人は要注意です。
社内の昇給ペースと、転職市場の年収上昇ペースに、気づかないうちにギャップが広がっているケースがあるんです。

新卒との給与逆転は、このギャップに気づくきっかけとして、けっこう貴重なんですよね。
「新卒のほうが高い」というショックがあって初めて、自分の給与の伸びを市場と比べる発想が生まれる。

自分の市場相場の確かめ方🔍

「じゃあ、自分の市場相場ってどうやって確かめるの?」というのが次の疑問だと思います。

答えはシンプル。
転職市場に自分を一度出してみることです。

ここで大事なのは、実際の転職を即決しなくても、市場でいくらで売れるかは確かめられるということ。
今すぐ動かなくても、相場を測るだけならノーリスクです。
具体的には3つの方法があります。

📌 方法1:スカウト型サービスに職務経歴書を登録する
ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト、AMBIなどのスカウト型サービスに登録すると、企業や転職エージェントから直接スカウトが届きます。スカウトに記載される想定年収レンジが、あなたの市場価格のリアル。今の年収より高いレンジで複数声がかかるなら、市場価値は自社評価より上にある可能性が高いです。逆にスカウトが全然来ない場合は、職務経歴書の書き方を見直すサインだったりします。

📌 方法2:転職エージェントとの面談で具体額を聞く
複数のエージェントに登録して面談し、「自分の経験・スキルだと、どの業界・職種でいくらの求人があるか」を具体的に聞きます。1社だけだと偏るので、複数のエージェントに当たって、レンジで把握するのがコツ。エージェント面談はもちろん無料です。

📌 方法3:求人サイトで自分の職種・経験年数の年収レンジを定点観測する
マイナビ転職、doda、リクナビNEXTなどで、自分と似た条件(職種・経験年数・地域)の求人がどんな年収レンジで出ているかを継続的に見る。月1回でも、定点観測すると相場の感覚が身についてきます。

この3つを使い分けると、自分が市場でいくらで売れるかが立体的に見えてきます。

新卒と給与が逆転しているかどうかより、自分の給与が市場相場より下なのか上なのかのほうが、はるかに重要な情報。
前者は社内事情、後者は自分の客観的な価値の話なので🌟

市場相場を測るには、自社の言葉を市場の言葉に翻訳する作業が必要📝

スカウト型サービスにせよ、エージェント面談にせよ、最初に問われるのは「あなたの経歴を見せてください」です。

ここで多くの人が止まります。

「同じ会社で5年やってるだけだから、書くことなんてない」
「自分の業務って、社内では普通なんだけど、市場でどう書けばいいか分からない」
「数字で語れる成果なんて、特にない気がする」

これ、採用エージェントの仕事をしていて、めちゃくちゃよく聞くんです。

でも実際に経歴を整理してみると、ほぼ全員、市場で評価される経験を持っています。
問題は「自社の言葉」のままだと、市場の評価軸に乗らないこと。

たとえば、自社では「ルーチン業務」と呼ばれていることが、市場では「業務プロセスの安定運用と改善実績」として評価される。
自社では「後輩のフォロー」と呼ばれているものが、市場では「マネジメント経験の入口」として読み取られる。

同じ事実でも、書き方ひとつで市場での評価が変わる。
これが転職市場のリアルなんです。

そんなときに使えるのが、AIで履歴書・職務経歴書を作るキャリパ。
インプットは箇条書きでOK、AIが「自社の言葉」で書かれた経歴を「市場の言葉」に翻訳して、具体的・数字ベースの表現に整形してくれます。
採用実務経験を持つコンサルタントが監修しているので、企業の採用担当者が読むときの目線で組み立てられているのが特徴です。
完全無料で使えます。 👉 https://caripa.talentier.jp/

まずは作ってみて、スカウト型サービスに登録してみる。
来るスカウトの年収レンジで、自分の市場相場が見えてきます。

新卒との給与逆転を、ただモヤモヤで終わらせるのか、自分の市場価値を見つめ直すきっかけにするのか。
後者の選択肢が見えるだけで、その後のキャリアの動かし方は大きく変わってくるんじゃないでしょうか✨


出典

Job総研「2026年 新卒の給与に関する意識調査」(パーソルキャリア株式会社・2026年4月6日公表)
URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000275.000013597.html

帝国データバンク「初任給に関する企業の動向アンケート(2026年度)」(株式会社帝国データバンク・2026年2月18日公表)
URL: https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260218-startingsalary2026/

マイナビキャリアリサーチLab「2026年3月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」(株式会社マイナビ・2026年4月公表)
URL: https://career-research.mynavi.jp/

連合「2025春季生活闘争 最終回答集計結果」(日本労働組合総連合会・2025年7月公表)
URL: https://www.jtuc-rengo.or.jp/

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